ぎんゆうしじんになりたい男のブログ

キングコングバンディと猪木のボディスラムマッチみたいになってっけどよぉ by 上田晋也(くりいむしちゅー)

映画『プリティウーマン』考察

プリティウーマン
ワンライン もし運命の相手がコールガールだったら…
テーマ:純朴なコールガールとやり手ビジネスマンは、無報酬の恋愛関係になれるのか。
個人テーマ 
 エドワード:女性をものとして扱うこと、買収業に疑問を感じている。果たして幸せになれるのか。ギア乳首で父親に対する想いを吐露することで、仕事に対する疑問は解消する。
 ヴィヴィアン:チャンスがあれば幸せになれる。が、いつチャンスがくるのか。
 スタッキー:エドワードがほんとうのことに気がつくことで、目的が達成できなくなるので、その責任を取るように主人公に要求する。
集団テーマ
 Q、コールガール出身の女性を上層文化の人々は受け入れることができるのか。
 A、できない。彼らはヴィヴィアンを受け入れない。各TPを経ることで主人公は”ほんとうのこと”に気が付くが彼らは気がつかない。
注、
 GAPものなので自分とは異なるテリトリーに入ることが面白さにつながる。
  
 主人公格が複数いる場合は、1stTPで見た目が変化した人物が主人公である。
 たとえば、『シェーン』では、主人公のシェーンは、ガンマンの格好から、農作業の格好に変わる。『プリティウーマン』では、ヴィヴィヴァンの金髪がかつらであることが発覚し、自分が赤毛であることをエドワードに告げることで彼女が主人公であることが分かる。
 1幕目がテーマの提示である。2幕目が、そのテーマが本当にできるのか試す場である。
 主人公たちがSEX若しくはSEXに該当するようなことをした後、必ず当事者は向き合って自分の現在の作用因、つまり自分が現在こうなってしまった理由を説明しなければならない。たとえば、SEX後のベットでの打ち明け話、夜たき火を囲みながらの語らいなどがある。
 なぜ、作用因を人物に、観客に示さなくてはならないのか。作用因が相手に伝わることで、相手の行動理由を理解し、許容できるからである。理解されてはじめて人物を応援できるからである。
 MPと迫は一体化していることが多い。つまり、表裏一体である。
鍵、 
 エドワードがなかなか”ほんとうのこと”に基づいた、決断をしないことが、このドラマの鍵。
 シナリオにおいて、敵役の人物は”ほんとうのこと”に気がつかない人間である。だから、彼らは観客にとって制裁を受けるべき存在であると指定される。だから、劇中で、観客にとって敵役は攻撃をしてもかまわない悪い奴であることを示さなくてはならない。
 たとえば、スタッキーはヴィヴィアンが娼婦であることが分かると、淑女としての扱いをしない。終盤になると彼女が娼婦だからといってその肉体を強引に奪おうとする。
 中盤のポロクラブの場面で、ヴィヴィアンのことを娼婦だからといって見下すシーンがあることで、観客にとって、彼が制裁を受けるべきである対象とされる。
 対象が終盤において、グッドエンドを迎えるか、バットエンドを迎えるかを決める対象の善悪認定が必ず2幕目(中盤)で行われること。

台詞について
 人物の台詞の目的は、4つに分類される。
 どう?~本題、質問、本心or嘘、お願いor命令
 人物間の会話は何について話しているのかで考える。
 たとえば、主人公について、あの目的とは、等
 誰かについては、仕事、恋愛、技能、収入、欠点についてが台詞化されなければならない。

あらすじ 
 1、パーティ会場で、エドワード→娼婦通り、ヴィヴィアン→
 きっかけは、道に迷ったエドとヴィヴィが出会い、ドライブする→悩みは、ホテルの入り口→
 1stTPは、スイートルーム。金髪はかつらであり、ヴィヴィが赤毛であることが明かされる。
 【お互いの欠点によって、1stTPまでの出会いがさりげなく進行される。
 エドワードは、運転が下手、収入が多い、彼女にふられた。ヴィヴィアンは運転がうまいが収入が少ない、コールガールである。
 1STTPからSUB、お約束パートへの橋渡しとして会食の予定が告げられる。もちろん、1幕目ですべての情報が台詞で観客に伝えられる。
 モース氏との会食が1幕目から2幕へのギアチェンジ】
 2、支配人とヴィヴィアン(服を買うように言われる→お店に行くが服を売ってもらえない→ホテルに帰ると支配人に捕まる→支配人は事情を配慮し 彼女の望みを叶える→エドから電話→ヴィヴィは支配人にレストランマナーを学ぶ)→モース氏と会食。→ベランダ、ピアノbar、夜SEX→
 翌朝、エドとヴィヴィは服を買いに行く(ここで、彼女が服を買えなかったことがエドに伝えられる)→存分にもてなされるヴィヴィ→ヴィヴィの仕返し→裸ネクタイ→ギア乳首SEX(エドワードの作用因が伝えられる)
 ポロクラブ(スタッキーに悪判定が下る)→誤るエドワード、SEX(ヴィヴィアンの作用因が伝えられる)
 MPはオペラ→口づけSEX(序盤でルール化された、娼婦が口づけする意味を2人は超える。)
【SUB、お約束パートは、複数のすぢが絡んでくるのでしっかりと抑えておくこと
 口づけSEXしたにも関わらず、エドワードが世間体を気にして、ヴィヴィアンにただ好きであると伝えないことが、3幕へのギアチェンジ】 
 3、迫は、エドワードからの高級アパートの提案、ヴィヴィは拒絶する。(ヴィヴィの全失)→エドワードはモース社を解体しない(エドは先に2NDTPを迎える)→全失は、ヴィヴィとキャットの会話(ヴィヴィの暗)→スタッキーが襲撃してくるが、撃退される。→2NDTPは、エドワードはヴィヴィアンを引き留めるが、彼女は一人になることを決意する。(ヴィヴィの2NDTP)→ヴィヴィアンと支配人の別れ
 4、ヴィヴィアンとキャットの涙の別れ→ベランダで考えるエドワード(ここがエドワードにとっての、全失と暗である。)→支配人とエドワード→
車内のエド→花を買ってヴィヴィアンのもとへ→fin、ハリウッドここは夢のかなう場所。
 

台詞集 どこで、何について人々が話し合っているのか
パーティ会場で、エドワードとは誰か、と話している。
 スタッキー「エドはどこだ。」→WHO「知らない。」
 エドの弁護士だ→「よろしく
 エドは?→向こうで美女でも口説いてるんじゃないか
エド電話で、女性と話している。エドは命令する{A命令→BはNO、AはBの嘘を本気にしてAB間の交渉は決裂する}
 エドワード「秘書が連絡したはずだが。」→女性「いつも秘書経由ね。」「行かないわよ。」
 今週末には大事な予定があるっていったろ→命令するのね、いつもそう(NO)
 そんなつもりはない→あなたの所有物じゃない、いいなりなんてごめんよ別れましょ(嘘)
 分かったよ(信)→…今度どこかで話さない
 今決めろよ→さよなら
エドは部下に命令する(命令にOKパターン)
 エド「モース社の株はどうだ。」→部下「まだ調べていません。」
 東京市場が9;30に開くそれまでに調べておけよ→分かりました
 日曜日までにはモース社を買収するからな→了解です
会場の外でエドとスタッキー、エドの技能が示される(お願い→NONONO、YESパターン)
 エドワード「スタッキーの車か。」→スタッキー「ああ。」「やめろ、やめろ新車なんだ。」
 見てくれ、車が出せないんだ→(駐車場の係に向かって)お前ら役立たずか 
 [ ]→おい、リムジンでも呼べよ
 (スタッキーの車に乗り込むエド)→(係に対して)早く何とかしろよ、(エドに)新車なんだ大切に乗ってくれ
 (どうも運転が下手そうなエド、発進する)→気をつけろよ、ホテルは丘の下だぞ
男女の会話 どう?からの本題に入ること、でないと、命令になる。お互いの肚は分かっているのだが、一度断る、又は嘘を言ったあとで、YESということ。
お互いの気持ちを確認するが、素直に答える奴はいないし、簡単に承認されると盛り上がらない。相手が言って欲しい言葉を言わないと信じてもらえない。つまり、確認する方は、一言一句間違ってはいけない言葉をかけることで、相手からYESを引き出せる。
 帰るの(どう?)→ええ(断る)
 大丈夫→タクシーを待つの
 (そのまま行こうとするが、相手は寒空の下来るあてのないタクシーを待っている)
 タクシーは→バスにするの_ここから100Mぐらいよ
 本当に100M?→ええ
 先約がなかったら、どうだい(本題)→(首を傾げながら)いいわよ(OK)
【Aのどう?に対して、一度断ることでAの本心を確かめているともいえる。簡単にOKしてしまうと盛り上がりに欠けるという事情もある。
 この場合は、お互いが表面上はダメな素振りをしているが、裏では好印象を抱いていなければならない】
おとこは、朝まで彼女を引き留めたい
 いつ始めるの→時間が気になるのか
_じゃあ楽にしよう
 ここでするの→一晩の値段は?
 300ドル→OK_これでくつろげる
 本当に300ドルよ(相手が本気かどうか疑っている)→今夜はちがうのか
 そうじゃなくて_あんた誕生日なの?→ちがうよ
 誕生日とか、特別な日に多いのよ→だろうな

 どうしたい→君は?
 何でもできるわ、でも口へのキスはしないの→俺もだ
 (Let's have a good time)