ぎんゆうしじんになりたい男のブログ

キングコングバンディと猪木のボディスラムマッチみたいになってっけどよぉ by 上田晋也(くりいむしちゅー)

井波律子 中国俠客列伝

虚構の世界の俠

虚構世界の俠 たとえば、「唐代伝奇」において登場する聶隠娘 物語の中の、虚構世界における「俠」は、「天に替って不義」を打つ俠者という、歴史世界のそれとはまったく様相を異にする。 「拍案驚奇」に収められた、俠女の物語では、 『不義とは、具体的に…

三国志の世界から

井波律子は、、魏・蜀・呉の君臣関係において、どのグループが「俠」であるかを比較し、 『三国志世界において、俠の論理、俠の精神を体現した存在として突出しているのは、なんといってもこの劉備、関羽、張飛、そして諸葛亮である。この劉備グループと比べ…

漢代の俠

歴史的「俠」 劉邦、漢楚軍談、史記 漢代の「俠」 井波律子は、始皇帝政権に反旗を翻した、劉邦を中心とした蕭何 夏侯嬰 樊噲 周勃ら反乱軍メンバーを結びつけていた紐帯を「俠」の精神であるとする。 春秋時代の刺客・遊俠・食客らの単独で果敢な行動から、…

「史記」の刺客列伝と戦国四君子から「俠」を考える

自分と相手との約束を、「俠」の行動要因である身命を賭した果敢な行動を、史記の刺客伝から考える 刺客は、王に該当する人物の殺害を行おうとするのはなぜか? 王を殺すことは政情を変えることに繋がり、要人の殺害・暗殺というテロルは世界を変える可能性…

「俠」とは

「俠」の精神を体現した人とは? 自己が、他者との間に交わした約束を絶対視し、自分の金銭・物品を惜しみなく使用し、時には命に代えても相手と結んだ約束を守ること。 つまり、自分が相手と、一度交わした約束を、自分の財産・生命を惜しまずに果たすこと…