ぎんゆうしじんになりたい男のブログ

キングコングバンディと猪木のボディスラムマッチみたいになってっけどよぉ by 上田晋也(くりいむしちゅー)

ウォーターボーイ 日本映画のシンクロじゃないほう

 以前に一度観たことがあり、NFL・アメフトの知識が分かった上で、この映画を観ると、どれくらい違って見方ができるのかと思い再度レンタルしてみることにした。
 アメフトがどういうスポーツか分かっていると、LBとなった主人公の運動能力のすごさが分かるし、所属するアメフトチームの弱さがはっきりと理解できる。
 ただ、実際のアメフトの試合の方が映画よりもドラマチックな展開になることが多い。映画の中で、終盤の味方チームがさして絶望的な状況ではないことに驚いた。 
 アメフトでは現実にアメイジングなことが起きてしまうので、映画の中の試合で大逆転をしてもさほど盛り上がらない。だから、アメフト映画は試合よりも選手個人の成長と問題の解決に重点を置くのだろう。
 
 おかしな奴がとんでもないことをしでかすのが、アメリカン・コメディの基本だと思う。だから、ウォーターボーイはLBとなってOLをかいくぐりQBサックを決めまくるし、ボールキャリアーを見抜き確実にタックルをする。主人公のアメフト選手としての動きは異常そのもので、このありえなさがアメフトを知っているととてもおかしい。
 
 アメフトを知らなくても楽しめるけど、アメフトの知識があったほうがより楽しめるという当たり前のことが確認できた映画鑑賞であった。
 
 8名ほどNFL関係者が本人役で出演している。
 
 注、野球映画の場合は、逆転ホームランは滅多に起こらないのでシナリオの山場に使える。