使っていないクラシックギターを譲り受けたので久しぶりに弾いてみると、思いのほか楽しかった。青年時代に弾いていたときは、成りあがりたい自分の野心と向上しない演奏技術の板挟みになって毎日ギターを弾くことが義務になり、つまらなくなってやめてしまった。
野心も夢も希望もない今ギターを弾くのは本当に楽しい。といってもコード弾きながら自分が覚えているヒットソングを呟くように歌えるという、まあ初心者よりはうまいというだけの演奏技術しかないのだけどね。
一度、「禁じられた遊び」というおじさんギタリストが弾きがちな楽曲を教えてもらったことがあり、すげえ遅くだけれどもなんとか弾くことができたのだが、手に入れたギターだとなぜかできない。
握力?押さえ方?といろいろ検討したところ、どうも私の指と手に入れたギターの相性が悪く、弦高を下げる以外に「禁じられた遊び」を弾ききることはできないと判断した。
今はWEB上に情報が溢れているのでクラシックギター用のブリッジを購入。サイズが合わせるために紙やすりで成型することにした。
¥220で買ったPICKBOY NO7のブリッジを紙やすり(80)で削ってゆく。テレビをつけ「華大くんと千鳥くん」を見ながら削ると放送開始から終わるぐらいまでにはギターのサドル部分にはまるような大きさにできた。
翌日、水研ぎ用紙やすりで削った面をきれいして、クラシックギターにセットして弦を付けた。
削りすぎて弦高が低く12フレット以内で押弦したさいに音がビビるかなとも思ったけれどそんなこともなく、無事弦高を下げることに成功した。
ネット上に流布されているように弦高を下げることで押弦にかかる指の力が少しでよくなった。だから指を動かしやすい=弾きやすい状態ということなんだろう。
「禁じられた遊び」でどうしても音が出なかった部分も試したみるとちゃんと押弦できるようになっていました。
弾きやすさは抜群に向上するが弦高高めでなんだが弦を力強く押さえていたときに感じた「俺ギター弾いてるううう」といった陶酔感と弦のテンションが失われたのは事実。
指は届いてるけど、どうやってもうまくいかないとき弦高を下げるという選択肢もありますよ。