ぎんゆうしじんになりたい男のブログ

キングコングバンディと猪木のボディスラムマッチみたいになってっけどよぉ by 上田晋也(くりいむしちゅー)

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アーレントによる、近代によって変化した公的なものと私的なもの

加藤典洋による、ハンナ・アーレントに示唆を受けた、古代から現代への公的なものと私的なものの変遷 ハンナ・アーレントの考えを梃子に、加藤典洋は公的なものと私的なものが、古代から現代にかけてどのように変化していったのかをまとめている。 古代ギリ…

時代劇を欲しがっていたのは

明治日本は近代国家制度を採用した。列強と同じ国家形態を執ることで、欧米諸国と同じ国力を身に付け押しつけられた不平等条約を改正するためであった。 自発的、内在的ではない日本の近代国家制度は、日本の歴史に基づかない新しいルールを多く定めていった…

日本国民に告ぐ 小室直樹

日本国民に告ぐ 小室直樹 WAC出版 本著の内容は、日本は近代国家なのか、という点に尽きる。 日本が近代国家ならば、内政干渉なのだから教科書の内容について他国から抗議を聞き入れる必要はなく、条約締結で解決している問題について、改めて見解を述べ…

オードリーのオールナイトニッポン2018.04.07

オードリーのオールナイトニッポン2018.04.07. …こんな感じ OPクリ―ピーナッツのラジオ ゲーム熱が止まらない 若林「春日、一緒にゲームしようぜ。」 オードリーのオールナイトニッポン青森公演について 若林「俺のこと削ってんのか。」 スペシャルウィー…

ホッブス

平和な「自然状態」では、人間は生来自由で平等な存在である。しかし、「危機状態」(戦争や風水害、地震などの例外状態)になると、人間は生きるために「万人の万人に対する闘争状態」を引き起こすことになる。 これでは人間の「自然状態」においてもってい…

ウォーターボーイ 日本映画のシンクロじゃないほう

以前に一度観たことがあり、NFL・アメフトの知識が分かった上で、この映画を観ると、どれくらい違って見方ができるのかと思い再度レンタルしてみることにした。 アメフトがどういうスポーツか分かっていると、LBとなった主人公の運動能力のすごさが分か…

ホッブス リヴァイアサンの哲学者  田中浩

ホッブス リヴァイアサンの哲学者 田中浩 岩波新書 アリストテレスは、人間が公的空間を形成することを本然的なものと考えている。 これに対して、ホッブスは、人間は利己的な存在であるとする。そして、危急の事態になれば、人間同士が殺し合う事態になるの…

レヴィストロース

科学技術先進国からすれば、未開人たちは科学技術において後進的である、と考えられた。文明人には、科学的に合理的ではない迷信、風習を信じているのが未開人という存在であった。 レヴィストロースは言語(ラング)奥底に差異の体系があるように、これまで…

フーコー 決められただけなんだよ

狂気と正常という基準が最初から決まっていたのだろうか。 フーコーは狂気が先にあるのではなく、社会が狂気を規定し、意味づけという区別を行っていると考えた。つまり、狂気というものは理性と(正常)との関係で歴史的に形成された、ということになる。 …

ウィトゲンシュタイン …

ウィトゲンシュタインは自身の著作『論理哲学論考』によって、古代ギリシャのソクラテスから現代に至るまで、哲学のすべての問題を解決したと考えた。彼は言葉自体を論理的に分析する点で、それまでの哲学の考え方とはまったく異なるものだった。 ウィトゲン…

ソシュール 差異

ソシュール 差異ってなんだ? スイスの言語学者ソシュールの構造言語学は現代思想に大きな影響を与えた。ソシュールによる言語学では人間は言語(ラング)という制度の中で思考していると考えた。 ”言語(ラング)という制度の中で”とは、”それぞれの国語の…

ヘーゲル、マルクス

ヘーゲル 人類にゴールはありや ヘーゲルは歴史に法則性があると考えた哲学者である。歴史は自由の実現のために進み、理性が歴史を発展させて行く。ヘーゲルによれば、負の側面が多々ある歴史も弁証的に完全な状態に向かっているとした。 トラブルが起こるこ…

オードリーのオールナイトニッポン2018.03.31.

オードリーのオールナイトニッポン2018.03.31.…こんな感じでした。 OP 改編期を乗り越えて オードリーのオールナイトニッポン青森公演どうする?Fu-Fu-Fu ひぃ~ろ~ 若林「今夜飲むか?。」 春日「やめてもらいたい…話すことなんてないだろう。」 若林「…

カント 二律背反を防ぐには

二律背反とは、2つの主張のどちらもが本当らしくみえるのに結論が正反対の状態のことを指す。 たとえば、A”世界は時間にも初めがあり、空間的にも限りがあるものである”と、B”世界は時間的にも空間的にも無限である”というカントによって立てられものが有…

帰納法 こういうことだったのかな…

帰納法とは個々の事実から原理・原則を導きだすこと、と辞書に書いてある。 なぜ、近代哲学者は帰納法は現実に起きたことから原理・法則を導きだそうとするのか。 それは、中世の教会が経典に定められたことを疑いもせずに、教会の教義を人々に強制してきた…

ベーコン、デカルト  伝統によらざる科学的思考の原点

ベーコンは中世の古い伝統的な考え方ではなく、人間の理性に対する信頼に基づいた人間と自然の探求を重んじた。彼は古い考えを根こそぎ退けて新しい学問的方法を確立した。それは、科学的思考と呼ばれた。 自然法則を把握すれば、自然を支配できると考えたの…