ぎんゆうしじんになりたい男のブログ

キングコングバンディと猪木のボディスラムマッチみたいになってっけどよぉ by 上田晋也(くりいむしちゅー)

哲学者、哲学書

ホッブス

平和な「自然状態」では、人間は生来自由で平等な存在である。しかし、「危機状態」(戦争や風水害、地震などの例外状態)になると、人間は生きるために「万人の万人に対する闘争状態」を引き起こすことになる。 これでは人間の「自然状態」においてもってい…

レヴィストロース

科学技術先進国からすれば、未開人たちは科学技術において後進的である、と考えられた。文明人には、科学的に合理的ではない迷信、風習を信じているのが未開人という存在であった。 レヴィストロースは言語(ラング)奥底に差異の体系があるように、これまで…

フーコー 決められただけなんだよ

狂気と正常という基準が最初から決まっていたのだろうか。 フーコーは狂気が先にあるのではなく、社会が狂気を規定し、意味づけという区別を行っていると考えた。つまり、狂気というものは理性と(正常)との関係で歴史的に形成された、ということになる。 …

ウィトゲンシュタイン …

ウィトゲンシュタインは自身の著作『論理哲学論考』によって、古代ギリシャのソクラテスから現代に至るまで、哲学のすべての問題を解決したと考えた。彼は言葉自体を論理的に分析する点で、それまでの哲学の考え方とはまったく異なるものだった。 ウィトゲン…

ソシュール 差異

ソシュール 差異ってなんだ? スイスの言語学者ソシュールの構造言語学は現代思想に大きな影響を与えた。ソシュールによる言語学では人間は言語(ラング)という制度の中で思考していると考えた。 ”言語(ラング)という制度の中で”とは、”それぞれの国語の…

ヘーゲル、マルクス

ヘーゲル 人類にゴールはありや ヘーゲルは歴史に法則性があると考えた哲学者である。歴史は自由の実現のために進み、理性が歴史を発展させて行く。ヘーゲルによれば、負の側面が多々ある歴史も弁証的に完全な状態に向かっているとした。 トラブルが起こるこ…

カント 二律背反を防ぐには

二律背反とは、2つの主張のどちらもが本当らしくみえるのに結論が正反対の状態のことを指す。 たとえば、A”世界は時間にも初めがあり、空間的にも限りがあるものである”と、B”世界は時間的にも空間的にも無限である”というカントによって立てられものが有…

帰納法 こういうことだったのかな…

帰納法とは個々の事実から原理・原則を導きだすこと、と辞書に書いてある。 なぜ、近代哲学者は帰納法は現実に起きたことから原理・法則を導きだそうとするのか。 それは、中世の教会が経典に定められたことを疑いもせずに、教会の教義を人々に強制してきた…

ベーコン、デカルト  伝統によらざる科学的思考の原点

ベーコンは中世の古い伝統的な考え方ではなく、人間の理性に対する信頼に基づいた人間と自然の探求を重んじた。彼は古い考えを根こそぎ退けて新しい学問的方法を確立した。それは、科学的思考と呼ばれた。 自然法則を把握すれば、自然を支配できると考えたの…

マキャヴェリ 信用ならない人間達の中で信用できる秩序を確立するには

マキャヴェリは政治から宗教や道徳を切り離して冷酷な原理で国家の政治を執り行うべきとした。 当時の共和国や君主国の理想は、プラトンの哲人政治の影響を受けイデア論を基礎にしていた。だから、君主はイデア論に則った政治が求められた。 プラトンは世界…

認識論

ベイコン、デカルト ベイコンは経験、デカルトは思惟 ↓ ロック 組織だった認識論はロックにはじまる ↓ カント カントが認識論の基礎である。 ◎どのようにして、人間は真の知識、正しい知識を知り得るのか。 西田幾多郎によれば、認識論の問題は古代からあっ…

理性でGO! アリストテレス

近代哲学者は、キリスト教が文化価値を統一する以前に、豊かな文化があったのは古代ギリシャ・ローマであると考えた。 この設定は近代以後の現代にまで受け継がれている。 古代ギリシアのの哲学者は、知識にも真と偽があるとした。理性によって知り得る知識…

真理を解明しようとするのは人間の本能ではないか

人間には、好奇心、探求心があり、世の中の現象を見て”何故しかるのか”と考えた。 もの・ことに作用する原因を真理と名付け、それが発見されれば世の現象すべてを説明できるので、哲学者は様々な仮説を立てて真理を知ろうとした。 ソクラテス…問答法を用いて…

哲学者と時代背景

哲学者の考えは、その時代の生活環境から生まれたものである。 中世時代の哲学は、宗教に従属しキリスト教の教義の哲学的な基礎づけと完成に従事した。一方、近代に入ると哲学は、人はキリスト教の教義ではなく理性に基づいて行動せよと説いた。 哲学は時代…